東アジアの風見鶏

政治と外交と軍事についてです。

何故、SEALDSは若者の代表になれなかったのか。

2年前から活発に活動している学生団体である「SEALDS」が少し前に解散したようです。

www.asahi.com

SEALDSは自民党政治から脱却するために官邸前デモを行ったり、音楽イベントなどで講演するなど活動してきましたが、自民党が国会の3分の2の議席に届くほど圧倒的支持ってしまったことなど、おおよそ彼らの目標とは逆方向へ政治は進んでいき、彼らの活動は個人的には失敗だったと考えています。

今回は、彼らの政治行動がなぜ失敗したのか解説したいと思います。

そもそもSEALDSは若者の代表ではなかった。

前回の参議院選挙でこのようなデータがあります。

f:id:akaglass:20160904081457j:plain

自民、比例第1党の勢い…10代の半数与党支持 : 政治 : 読売新聞(YOMIURI ONLINE)

 

このデータは若年層ほど自民党を支持することを裏付けるデータです。

SEALDSはご存知の通り、反自民を旗印として運動を行っており、朝日新聞をはじめとしたリベラル系の新聞社は彼らを、「自民党政治に不満を募らせる若者代表」として扱っておりました。

ですがこのデータからわかることは「若年層ほど自民党に入れている」という厳然たる事実でした。

なぜ若年層は自民党に投票したのか。

若年層は経済政策が比較的マシだった自民党しか投票の選択肢がなかったというのが結論だと思います。

自民党が野党だった頃、民主党野田首相は経済政策を全く実施しておりませんでした。特に金融政策を全くと言っていいほど行っておらず、その当時は円ドル為替相場が70円代になってしまうという、異常なほどの円高が続いておりました。

円高が続いてしまうとどうなるでしょうか。円高が続いてしまうと、個人消費が伸び悩んでしまいます、続いて企業の業績も悪化し、新卒労働者の求人を減らしてしまいます。それは若年層にとって将来の収入がなくなることを意味します。

つまり若年層にとって経済が悪化するということは、自分の生活そのものに直結することであったため、積極的にしろ消極的にしろ、自民党の投票せざるおえなかったというのが私の考えます。

リベラルが反省しなければならないこと。

そのような若年層のリアルに気づかず、SEALDSを若者の代表のように囃し立てていた朝日新聞を初めととたリベラル知識人は、「自分と考えが一緒であった若者たち」という理由だけでSEALDSをもてはやしたこと省みなければなりません。

若年層にとっての投票の基準とは「反戦」などの理由ではなく「景気」「雇用」「経済」であるということを自覚して、民進党をはじめとした野党は自民党よりもさらにリベラルな経済政策をマニフェストに掲げなくてはなりません。

だがSEALDSの活動は評価するべき。

私はSEALDSの活動は無駄だったとは思っていません。むしろ評価するべきだと考えています。

依然、自民党の政治家からは女性蔑視の発言や、憲法未満の自民党憲法草案など、自民党を危惧するべきことが沢山あります。

SEALDSの彼らはリスクをとって、そのことについて声をあげたことは評価するべきだと思っていて、私はむしろその背後にいた旧来的なリベラルが彼らのバックにいたからこそ、彼らは若者の代表になれなかったのだと考えます。