東アジアの風見鶏

政治と外交と軍事についてです。

タイ国王の死去はタイの長い混乱の始まりか。

タイで国王が死去したようです。

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タイは現在軍政が続いています。前政権側のタクシン派と反タクシン派の対立が過熱して、「治安維持」を名目に軍隊がクーデターを起こして、現在の軍政が成立しています。

「クーデター」というと、例えば今年に起きたトルコのクーデター未遂事件を思い起こすかもしれません。そのクーデターは死者260名を出す被害をもたらしましたが、タイのクーデターは安定的に行われます。現在のタイ軍政の始まりとなった2014年のクーデターは立憲革命以降、19回目のクーデターでした。

なぜ、タイは頻繁にクーデターが起きるのでしょうか、私は今回死去したタイのブミポン国王がタイ政治の調節係としての役回りを担っていたからだと思います。

ブミポン国王はタイ国民から絶大な人気を誇っており、たとえ軍政に移管したとしても、その上にはブミポン国王がいたため、対立していた勢力がいたとしても「この人のことならば仕方がない」と矛を収めていました。

ですが、皇位継承者である皇太子が国民から人気がないため、今までのようなクーデターによって政治の安定化を図るということも、難しくなってくるかもしれません。

政治的、経済的にそこまで影響はないと考えつつも徐々に影響を及ぼしてくると考えられます。