東アジアの風見鶏

政治と外交と軍事についてです。

朴槿恵大統領にトドメの一撃となった、「韓国のラスプーチン」騒動。

現在、韓国国内で揺れている問題があります。韓国の朴大統領が知人の女性に国家の重要機密を漏洩したのとともに、更にはその知人の女性が国政に影響力を行使していた疑惑があるという問題です。

www.huffingtonpost.jp

引用します。

10月25日の韓国メディアは「もはや、国民を説得できる最小限の道徳性を喪失し、権威を回復するのは難しいほど崩壊」(朝鮮日報)し、「事実上、正常な職務遂行が不可能な状態」(ハンギョレ)になったと厳しく批判した。

今後、さらに多くの疑惑が明らかになる可能性もあるが、既に朴大統領は完全にリーダーシップを喪失した。そんな朴大統領の任期は、まだ1年4カ月も残っている。

 

これは大変なことになりました。

私の認識を申し上げると、知人の女性に重要機密、例えば今回の場合、演説の原稿を赤ペン先生の如く、手直しを加えることは法律的にはアウトですが、政治的には理解できます。

しかし、韓国政府は朴槿恵大統領の知人の女性が国政に介入していたということを明確に否定している立場でした。しかし、今回のスクープによって韓国政府が知人女性が国政に関与していたこと認めてしまったため、韓国政府の言っていることが180度変わってしまいました。これは韓国政府の信頼性に相当のダメージを与えているはずです。

この件に関しては韓国メディア、左右問わず朴大統領を厳しく批判しています。

www.chosunonline.com

japanese.joins.com

朝鮮日報中央日報ともに朴大統領の大統領としての資質に疑問符を投げかけています。

韓国ネット上ではこの件について様々な憶測が流れています。特に、この女性がどの程度まで、朴槿恵政権の運営に携わっていたかに大変な注目が集まっています。日本との慰安婦合意はこの女性の影響ではないか、北朝鮮にある開城工業団地の封鎖もこの女性の影響ではないか、中国との外交もこの女性が影響したのではないか……、ネット上の憶測は収拾が立たないままです。

 

結論を申し上げると、9月ごろまで朴槿恵大統領は支持率30パーセント以下で政治的にレームダック化してしまったとの認識が広まっておりましたが、この事件によってレームダック化は避けられないものになるでしょう。

しかし、朴大統領の任期はまだ一年以上も残っており、その中で韓国国内の懸念事項である外交問題や、財閥問題に着手することができないのは韓国という国にとってあまりにも苦いものになるでしょう。