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東アジアの風見鶏

政治と外交と軍事についてです。

遠藤誉「チャイナ・ジャッジ」

書評

書評です。

チャイナ・ジャッジ 毛沢東になれなかった男

チャイナ・ジャッジ 毛沢東になれなかった男

 

 

Newsweekで中国について連載している、遠藤誉氏の著作になります。

遠藤誉氏はこれまでに、中国政治、特に中国首脳とよばれる「中国共産党中央政治局常務委員会」の選出について解説した「チャイナ・ナイン」は一作目。

日本と中国との間で領土問題となっている尖閣諸島について歴史的経緯から、中国政府の「言い分」をつぶしていく「チャイナ・ギャップ」は三作目です。

今作は2012年に中国で失脚した薄煕来の生涯と失脚のきっかけとなった薄煕来事件について詳細に述べられております。つまり中国政府による薄煕来への判決「チャイナ・ジャッジ」に至るまでの経緯について描かれています。

薄煕来は中国首脳である「チャイナセブン」に選出されることが予想されるほど、中国共産党のトップまで上り詰めましたが、反対勢力によってチャイナセブンへの道が閉ざされて、その後に起こったのがあの失脚事件でした。

それによって薄熙来中国当局によって逮捕されることになり、一人の男の野望は閉ざされることになります。

この本でわかるのは、中国政府内部の混沌とした政治闘争であり、内政や外交の不安定化を招いている気がしてならないのです。