東アジアの風見鶏

政治と外交と軍事についてです。

日韓合意は欺瞞なのか、そして大統領選挙でどうなるのか。

このような記事がホットエントリーに上がっていました。

d.hatena.ne.jp

この記事では日韓合意を欺瞞だと断言しておりますが、そもそも欺瞞とは「人の目をごまかし、だますこと」を指します。もちろん日韓合意は日本政府と韓国政府の両方とも了解している「合意」です。

 

何が言いたいのかというと、このブログの筆者は日韓合意を「人の目をごまかし、だますもの」だと断言していますが、日韓合意がいったい誰の目をごまかしたのか、対象を書いていないわけです。

 

韓国政府の目をごまかしたのでしょうか?そんなはずはありません、韓国政府と共同で出したので日韓合意なわけですから。

 

もと慰安婦の方々の目をごまかしたのでしょうか?これは個人差があるでしょうが、生存する慰安婦のうち46人中36人が財団の拠出金を受け取っています。

 

韓国国民の目をごまかしたのでしょうか?日韓合意を破棄するべきという声が多いのは承知しておりますが、それは騙したというよりも溜飲が下がらないだけだと思います。

 

正直、日韓合意が欺瞞だとしたら日本政府だけ批判してもダメです。この合意は日韓両政府の間で作られたものですので、韓国政府にも責任があります。

 

日韓合意を欺瞞と価値判断するのは個人の自由ですが、日韓両政府の間で合意されたのですから韓国政府にも責任があります。その上、韓国政府は在韓日本大使館前の慰安婦像は韓国政府が移転する責務があります。

 

その文脈では韓国政府は日本政府を欺いて慰安婦像を黙認しているわけですから、その意味で欺瞞というのはわかります。

 

話は変わりますが、そろそろ韓国大統領選挙も終盤に差し掛かっており、共に民主党前代表のムンジェイン氏が大統領になりそうな勢いです。彼は日韓合意破棄を明言しており、政権獲得後に本当に破棄したらその後の日韓関係は絶望的になりますが、合意を破棄した場合「国家間の合意を一方的に破棄する国だ」という印象を韓国はずっと背負うことになってしまうでしょう。