東アジアの風見鶏

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フランスの新自由主義者と民族主義者の対決の勝者は?

今年はフランス大統領選挙が行われますが、一番注目を集めているのはフランスの極右政党・国民戦線の党首マリーヌ・ルペン氏が大統領選挙の有力候補に挙がっていることです。

それに対抗するのがマクロン候補です。マクロン氏はオランド政権の経済・産業・デジタル大臣をつとめており、新自由的な経済政策を推進してきました。自由貿易を支持するわけですから、親EU派だと認識されています。EU離脱を掲げるルペン候補とは真逆です。

去年がイギリスのEU離脱やトランプ大統領誕生など、皆が「まさか」と思うことが度重なって続いたため、余談は許さない状況になっています。特に英フィナンシャルタイムズのこの記事はこのようなことが書かれています。

www.nikkei.com

アミアンマクロン氏の出身地

 同じアミアンの出身でも裕福な地区で育ったエマニュエル・マクロン元経済産業デジタル相にとって、もとよりすんなり行くはずのない訪問だった。さらに悪いことに、仏大統領選の第1回投票でトップに立ったマクロン氏が密室で労働組合幹部らと話し込んでいる間に、決選投票で対決するマリーヌ・ルペン氏がワールプールの工場を訪れ、ピケを張る労働者から熱狂的に迎え入れられていた。ようやく工場の正門にたどり着いたマクロン氏を待っていたのは、抗議の口笛と燃やされたタイヤのにおいだった。

 この選挙戦の一幕は、フランスの有権者にとっての選択を端的に表している。マクロン氏は人々に変革を受け入れるよう訴え、グローバル競争に対して開かれた経済の中で繁栄に道を開くと約束している。これに対し、ブルーカラーの労働者を守ると約束して支持を得ているルペン氏は、国境管理と国家の介入という方法で旧来の産業を守ろうとしている。

 

ここでもアメリカやイギリスで見られた、都市のホワイトカラーと地方のブルーカラーの対立が書かれています。

もちろんフランスの大統領を決めるのはフランス国民ですが、個人的にはルペン候補が大統領にならないことを祈りたいと思います。

追記:無所属のマクロン氏が勝利しました。これから議会選挙の予定もありますので、目が離せません。