東アジアの風見鶏

政治と外交と軍事についてです。

木宮 正史「国際政治のなかの韓国現代史」

書評です。

国際政治のなかの韓国現代史

国際政治のなかの韓国現代史

 

 大日本帝国朝鮮半島から引き上げた後、朝鮮半島には権力の空白地帯が生まれ、ソ連の影響を受けた北朝鮮、アメリカの影響を受けた韓国に分裂しました。その後の冷戦によって朝鮮戦争ベトナム戦争が勃発し、複雑な国際情勢で韓国はどのような経緯をたどったのか確認できます。

更に光州事件に始まる韓国の民主化は、それまで独裁だった韓国の政治を劇的に変化させ、そこから北朝鮮への太陽政策通貨危機、中国への接近へと、現在までつながる韓国政治について丁寧に理解できます。

本書は歴史的な事実を淡々と記述されており、良くも悪くも教科書的であり、辞書的です。この本によって現在の韓国事情が理解できるものではありませんが、韓国史の事実について調べたいときにこの本は重宝するのではないでしょうか。